4ステップでできるパンフレットやホームページの作り方 ステップ4

パンフレット・ホームページの作り方
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自社でつくる? プロに発注する?

ホームページでもパンフレットでも、これまでの3ステップで揃えた素材を機能させる(相手に伝わるように展開する)には、大きく二通りの方法があります。一つは自社で作る、もう一つはデザイン会社や制作会社に発注する、という方法です。

結論から示しますと、どちらでも良いです。これまでの3ステップがしっかりできていれば、自社で作っても大丈夫です。それだけのノウハウを詰め込んであります。

もちろんメリット・デメリットがありますし、ステップ1で決めた“目的”によってはデザイン会社や制作会社に発注しないと効果が大きく目減りしてしまう場合もあります。

検討材料1 目的に合致するのは?

自社で制作するかプロに発注するかを判断するには、まずステップ1で決めた目的を基準に考えてください。

例えば新卒の人材確保を目的としたホームページは、学生が人生初の職場を探すために他社と比較検討をしながら閲覧するわけです。給料が突出していたり、憧れの職場だったりする場合は、ホームページの体裁はそれほど影響がないかもしれません。しかし仮に、同じような条件の会社が2社あった場合はどうでしょうか。一方はしっかり予算を使ってスッキリまとまった印象のホームページで、もう一方は手作り感が満載。どちらの会社に、より従業員を確保する熱意を感じるでしょうか、またどちらの会社が、入社後の従業員教育に予算を割いてくれると感じるでしょうか。

この例えは、デザイン会社や制作会社への発注に誘導しているわけではありません。“目的”を考えた時に手作り感満載のホームページのほうが効果が期待できるなら、自社で作ったほうが良いと思います。例えば小さな介護施設なら温かみを演出できるでしょうし、個人営業の治療院なら人柄や親しみを演出できるでしょう。技術的な拙さは、誠実さを演出できる場合があるのです。

検討材料2 機会損失してない?

もう一つの検討材料として、時給換算してあきらかにデザイン会社・制作会社に発注したほうがいい場合もあります。

例えば月給25万円の従業員がホームページ制作を担当すると仮定します。従業員の時給を単純計算してみますと、

  • 一日8時間×月22日稼働=176時間/月
  • 月給25万円÷176時間=時給1250円

ホームページ制作に20万円かかると仮定した場合、従業員が160時間以内(20日以内)にプロと同等のものが作れるならば、従業員が作ったほうが得策だということになります。それ以上の時間がかかる、または品質が劣る場合は、従業員には担当業務で稼いでもらったほうが、機会損失を避けられるということになります。

結局どちらが良いのか

もう一度結論を示しますと、自社でつくってもプロに発注しても、どちらでも良い。“目的”や“経費”によって検討すれば良い。ということです。

その人は本当にデザインが得意?

さて、“一般的に言われているデザイン:体裁を整えること”が得意な人が、貴社にもいらっしゃるかもしれません。その人は本当にデザインができる人でしょうか?

私個人の経験では、できていない場合が多いです。

そう言われている人の多くは、文字の装飾ができる・イラストをペタペタ貼れる・背景に写真や色を敷ける、など。主にワードやパワーポイントなどのオフィスソフトで装飾する操作方法を知っているだけの人である事がほとんどでした。伝えたいことを的確に伝えられる人ではなかったという事です。

例えばこんな人がいました

一例を挙げると、以前パンフレット制作で関わったある会社に、資料を作るのが上手というポジションの方がいました。その人に資料制作で心がけている事を聞いてみると、「たくさんの色やイラストを使ってにぎやかにすること」と言っていました。

その会社さんとは、今はご縁が無くなっていますが、小耳に挟んだところでは“現在の制作会社様”と”資料制作が上手な担当者様”の間でデザインに対する見解の相違があって、どうもトラブっているらしいとか……。

経費を無駄にしたくないなら

ここまでの3ステップをご覧いただいた方は、素人さん目線ではなく、デザインの本質を理解し始めているので、デザインが得意な人とオフィスソフトの操作方法を知っているだけ人の違いを、判断できると思います。

後者にパンフレットやホームページの制作を任せるのは、避けることをお勧めします。これまで準備した3ステップを無駄にし、貴社の経費を無駄にしてしまうからです。

デザインには資格がいらない

デザイン会社や制作会社に発注することになり、会社を見つける際にも注意が必要です。なぜならデザインには資格がいらないからです。

医師には医師免許、弁護士には弁護士資格があります。その資格を持っているということは、少なくともそれ相当の勉強をして試験を突破してきたということですので、一定の実力が担保されています。

一方でデザインに資格がいらないという事は、恐ろしいことに、プロを名乗っている人の中にも上記で例に挙げた“社内で資料を作るのが上手いというポジション”レベルの方も一定数で存在するという事です。そういう人がデザインっぽいモノを提供して、対価を得ているということになります。

詳しくは別記事で紹介しようと思いますが、価格だけではなく、アピール内容や実績などをしっかりチェックしてください。

まとめ

まとめになりますが、これまでの3ステップをしっかり準備できていれば、自社で制作しても大丈夫です。社内制作か外注依頼かで迷ったら、時給換算で経費を計算しましょう。

自社で制作する場合は、デザインの本質を共有できる人を担当者にしましょう。

外注する場合は、価格だけで選ばず、本質を見極めましょう。

ここまでご紹介した4ステップで、悩める広告担当者様の目の前にかかった霧が、少しでも晴れれば幸いです。当コラムではデザインに関わるお役立ち情報を適時発信していきます。お楽しみに。

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