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「誰に」「どんな目的で」を決める
パンフレットやホームページを作ろうとする時、まず始めに考えなければいけないのは、「誰に」「どんな目的で」伝えたいのか?ということです。
これは羅針盤のようなもので、制作中のブレや迷いが少なくなりますし、デザイン会社や印刷会社に発注する時にも「作りたかったモノと、できあがったモノが違う」という事態を避けられます。
具体的にどのように設定するのかというと、「誰に:40代男性iPadユーザー、の彼女(または配偶者)に」「どんな目的で:プレゼント用品として、iPadカバーを購入してほしい」のように設定します。
「誰に」「どんな目的で」はできるだけ具体的に
誰に伝えたいのか?どんな目的で伝えたいのか?は、できるだけ具体的に絞り込んでください。
絞り込むと目的が達成できる
絞り込むと対象者が少なくなってしまうとお考えになるかもしれませんが、そのほうが目的を達成できるのです。 例えば……
- 日本の総人口が1億2623万人(総務省-2019年8月概算値)。
- 男性に絞りこむと6143万人(同上)。
- 男性のうち40代に絞りこむと938万人(同上)。
- 40代男性のうちiPad所有者に絞り込むと、控えめに見積もって150万人。
正確な統計が見当たらなかったので様々な調査の
平均的な数字で概算
男性のタブレット型端末の所有率…4割強
タブレット型端末に締めるAppleのシェア…4割強
938万 × 40% × 40% ≒ 150万
- 上記の彼女または配偶者は、およそ7割と見積もっても100万人。
これも概算。有配偶者率は国勢調査でおよそ72%。+彼女-冷え切った関係?
ここまで絞ってもまだ100万人の対象者がいるのです。
iPadカバーをプレゼントしたい!ググってみた
さてここで想像してみてください。あなたの彼氏や旦那さんが40代男性で(逆でも良いです)iPadのカバーを探していると仮定して、プレゼントにどんなカバーが喜ばれるだろうと考え検索した時に、「40代男性へのプレゼントに最適なiPadカバー専門店」というページと、「品揃え豊富!タブレットアクセサリー販売店」というページがあったら、どちらを選ぶでしょうか?おそらく自分にピンポイントで当てはまるページを先に閲覧するのではないでしょうか。
多目的は無目的?
極論かもしれませんが、万人受けする価値など無く、万人受けを狙うと結果として誰にも見向きもされないのです。勇気を出して絞り込みましょう。
実務ではこんなケースが考えられます
では貴社の実務で考えてみましょう。
新規のお客様を獲得したい
- そのお客様は、近隣なのか、県内なのか、半径100km圏内なのか……
- 規模は、零細なのか、中小企業なのか、資本金1000万円以上の企業なのか、東証上場企業なのか……
- 方法は、紹介なのか、リストを作ってアタックするのか、情報発信で募るのか……
人材を獲得したい
- その人材は、新卒なのか、第二新卒なのか、経験者なのか、熟練者なのか……
- どんな性別なのか、性格なのか、適性なのか……
- 方法は、紹介なのか、学校経由なのか、転職させるのか……
対象 × 目的 で絞り込む
「企業イメージの向上を図りたい」「品質の高さを周知したい」「広報PRに使いたい」などの目的と、「既存顧客に」「商圏内の○○企業に」などの対象を掛け合わせて、可能な限り絞ることが重要です。
怖がらずに絞り込む
誰しも自社は素晴らしい会社だと思っていますし、事実そのとおりですから、できるだけ多くの人にたくさんの魅力を伝えたいと思うのが当然です。皆がそう思い、そう発信しているからこそ、その方法では選ばれないのです。
絞り込むことで必ず良い結果が生まれますよ。
追記
今回の記事とは趣旨が違うので別記事(集客できるホームページに必要なたった一つの条件)で詳細を伝えますが、全てがちゃぶ台返しになりかねない大事なポイントなので概要だけ。
そのサービスを欲しがっている人は本当に存在しますか?存在しないかもしれないと思ったら、アプローチを再考してみたほうが良いかもしれません。
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